「ありがとう貯金」
イライラしすぎていた。あー、ごめんね、また怒ってしまった。
こどもの寝顔を見ながら謝る。
家の中に、イライラがいっぱい。というより、私のこころがイライラ状態。
もう脱出したい・・・と思っていたのは2週間前のこと。
どうしたらいいか考えあぐねてたとき、とてもいい話しをききました。
小学生におむつなし育児をどうやって応用しようかと思っていた矢先のこと。
親の役割として、小学生の子育てに必要なことは5つ。
1.運転手にならない
2.家政婦にならない
3.怖い家庭教師にならない
4.「ありがとう貯金」
5.よいところを伸ばす
笑ってしまったけど、1や2や3、ギックリ。
小学生になって、習い事や宿題が増えると、時間にあてはめることに躍起になりがち。
そんなとき、特に、4は効果絶大です!
●○ちゃんがいてくれて嬉しい、感謝される存在なんだよ、ということを伝えるために、家事を復活させる。
今は、家の中に共同作業がなさすぎるから、お手伝いを通して、毎日、母から子へ「ありがとう」を5回以上言うきっかけをつくると良いのですって。
自分のためにすることに対してではなくて、人のために、社会の一番ちいさな単位である家族のために、してくれたことに「ありがとう」を告げる。
まいにち毎日。
くりかえしくり返し。
ありがとう貯金は、低学年の場合、表(カレンダー)をつくって、はんこを押していきます。
自分のことや自分の部屋をそうじするのはあたりまえだからはんこは押さない。
10個目のときは、かわいいシールを張ってあげる。
感謝は、毎回、具体的に言葉にして伝える。
「おはしや茶碗を全部ならべてくれてありがとう☆おかげでみんな早くごはんが食べれたね。」という具合。
おかげで、家の中に感謝があふれて、ニコニコしてることが増えました。
なんて快適、嘘のような一週間。
たったハンコ押すだけのことなのだけれど、子どもも、役に立ててうれしいから、どんどん手伝ってくれる。
高学年の場合は、金銭感覚やお金の大切さを学んでもらうために、一回10円にする。10回たまったら100円、それが10回貯まったら1000円にして貯金通帳に入れてあげる。使い方はすっかり自由にまかせる。
おこづかいはあげないで、自分で苦労して手に入れていく。
こうして衣食住家計を15歳までに仕込んで、一人で一通りできる子に自立してくれたらいいなぁ。そしたら楽だなぁ。
今のところ、効果は絶大。興味のある人はぜひ試してみてくださいね!
このお話をきかせてくださったのは、小児神経科の家森百合子先生。発達障害のこどもたちを専門にみておられます。立ち話だったのだけど、あまり効果があったので書きました。
説得力あります。
著書『子どもの気持ちがわかる本 〜こころの安心貯金通帳〜』。実践したら、よくわかりました。
結局のところ、しあわせな人になってほしいから、どんなときも感謝のうちに生きるこどもになって欲しい。
だからわたしも感謝のうちに生きたい。
たくさんの自戒をこめて( 自戒ばかりだけど!)。