Au matin

おむつなし育児 こどもとくらし 京都 

小児科 坂田医院で初開催の一日

おむつなし育児の講座を開催させてください、だなんて、こんな無謀なお願い、引き受けてくださった坂田先生は、貴重な小児科医の先生です。

 

いつもニコニコしている気さくな若い先生。

服装も怖くない。白衣じゃなくてデニムとセーターでにこにこ。

リンゴ先生って呼ばれてました。

先生に会っただけでママの心配も、病気も、半分くらい治るんだろうな、と、そんな先生。

(写真のないのが残念!!)

今日は、この快適な小児科をお借りして、おむつなし育児の講座を開催させていただきました。床暖房も畳スペースも快適。

赤ちゃんとママのいる空間はいつもなごみます。

 

私は、同じ話を何度もしているのですが、毎回、ドキドキいつまでもいつでも、

伝わるかなどうかなと思う。そして、こっそりリハーサルをしたりしている。

そして、いつもその通りにいかない。

あたふた。もう、性格ですね。

だけれど、大事なこと、はずせないことは伝えたい。

 

誰かの心配を、私の心配にして、皆の心配にして、皆で解決方法を探っていく。

正解なんてないのだけれど。

 

やる人はやるし、やらない人はやらない。当たり前のようでいて

そんな選択ができる日本は本当に平和で幸せだなぁと思う。

 

家族の中に、弱い人がいて、それは赤ちゃんだったり、病気の人や老人だったりする。

家庭は、弱い人の居場所で、お金に換算しない無償の愛を注げる場所。

そんなところで、人は、優しくなったり強くなったりするのではないかな。

 

今回は、温泉にいったり、新しい靴下をはいたりして、

気合いを入れてみた。たぶん、誰も気づかない(そりゃそうだ)。

温泉に行くのが、なんの気合いか、と言われれば困る。

身体をあたためて、暖かい言葉を紡ぎたいと願って、冷えた私をあたためたのでした。 

 

今朝の御所ランニングはイチョウが美しく、最高でした。

とりとめもなくなりましたが、

今日は、御所ラン→リハーサル→読書感想文執筆(まずい、締め切りが!)→坂田医院で講座→こどもたちとおやつを食べてバトミントンに付き合う→夕食→A-kind塾へ、という充実の秋の一日でした。

それにしても、かつての私がしていたような、ベビーカー・ママランナー、見かけませんね〜。なぜ〜?!

 

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12歳、歯の矯正終了

長男は、2歳のときにこけて前歯が一本割れた。

顔面血だらけになった壮絶な光景は今も忘れない。

そのせいか、それとも遺伝なのか、

それ以来、前歯の歯並びが悪くて、歯科医によれば「出っ歯」であった。

 

将来アナウンサーになれないな(ならないか)、

俳優になりたいと思ったらどうする?(思わないか?!)

政治家も歯並び重要?

スポーツにも歯並びか?!とか、すごく親馬鹿に悩んで、結局矯正することにしたのは9歳のとき。正確には9歳3ヶ月。

 

何軒かよさそうな歯医者さんに説明を聞きに行って、

結局相性のよかったホリベ歯科に決めた。値段もそんなに変わらなかった。

なんといっても先生が気さくでてちっとも痛くないし、楽しげで感じがよかった。

 

長男の場合、器具をつけるのは夜だけだった。

最初の一年は、痛くて泣く日もあって、あー、みてられない・・という日も。

だけど2年目(小4のとき)は相当にましで、

小5は、数ヶ月に一度行くだけ、小6は3−4ヶ月に一回のみで、器具もプラスチックのものを夜だけ。

丸3年で終わった。最初の一年はすこし可哀想だったけど、これはやっておいて本当によかった。なんかいいことしてあげた気がするぞ。

 

結局、何が子どもによいのかいつもよくわからないけれど、その子のためによーく考えてからやることは、たぶん、世間的には間違ってたとしても、結果がまずかったとしても、考えた分だけ正解になるんだな、と思う。

 

 

 

「おむつなし育児」は、昔から

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昭和初期の育児雑誌に、こんな記述があります。
「生後1ヶ月から、大小便を、便器へさせる習慣をつけよ。
いつもさばさばしたお襁褓に包まれてゐる赤ちゃんは、朗かです。」(1934(昭和9)年)
「お乳の時間が定まっていれば、おしつこも大抵定まります。 
氣をつけておまるにさせるような習慣を、生後一ヶ月ごろからつけると、六七ヶ月ごろには殆どおむつを汚さずに済みます。」
(「赤ちゃんを機嫌よく育てる上手な扱ひ方」1935(昭和10)年)
こんなこと、ウソでしょ、と普通は思いますよね。
私もそうでした。やってみるまでは信じられない。
だけどできるんです。おむつなし育児、恐るべし!
ちゃんと、生後二ヶ月の赤ちゃんでも、出たあとにっこりご機嫌にするのを目の当たりにすることが出来ます。
現代のお母さんたちにも出来るのだろうか、という実験的な試みが津田塾大学三砂ちづる先生のもとではじまって、もうすぐ10年がたちます。
今や、全国で、おおぜいのお母さん達によってやろうと思えば出来ることが実証され、メジャーな子育て雑誌でも特集されるほどになりました。
そんなに気負わなくても、様子みておまるに小まめに座らせてみる。それだけで違います。
 
●昭和23年に厚生省の指導で作られた映画『母子手帳』には
こんな記載があります。
「六ヶ月頃から便器にかけると、赤ちゃんは喜んでやり、おむつをよごさぬようになります。」
 
●そして、昭和36年の母子手帳
「1年6箇月 しつけが良く行われていると大小便を予め教える。」
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同じ人間なのだから、たがたが50年くらいでそんなに排泄機能が大きくかわるはずはありません。
変わったのは、くらしと、おむつ。
京都サロンは、人間のもつ排泄の身体感覚を失わせないように育てたい人たちを応援しています!
 
すべての赤ちゃんに気持ちいい排泄を。
 

 

 

目の前のこどもの「今」に集中して、観察する。

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今日は十五夜ですね。
ところで先日、津田塾大学のセミナーハウスで開催されたおむつなし育児OG会にいってきました。
 
参加したのは、
三砂ちづる先生と和田さんと、名著『赤ちゃんにおむつはいらない』や『五感を育てる おむつなし育児』の編集者の皆さんと、熊本の竹田さんやインドからも研究チームの皆さん、
そして第一期生のなつかしい皆さん。
 
おむつなしで育った子どもたち(小3ー小4になってます)は、今、どうしてる・・・?
 
「野生のような美しさを備えてる」。
「(小さいとき)、存分に親から受け止めてもらった経験があるから、
自分の中から湧き出てくるものを存分に出せるんだと思う」。
 
「腸が丈夫!」(長くていいのが素早く出る!)
「やると決めたら、やる」、という強さも。
 
すべては、
目の前のこどもの「今」に集中して、
冷静に観察してきた結果です。
 
赤ちゃんのときにしてきたことが、時間をかけて醸造されて出てくる。
長年かけて熟成させるワインやチーズみたいだな、と思った。
 
エディットピアフ。Je ne regrette rien♪何も後悔してない。
そんな子育て。
うまくできないこともいっぱいあったけど、
やるだけのことはやったし、という爽快感が残ってます。
 
おむつなし育児は、そのために最適な、母親のための訓練なのだと思う。
昔つくったおむつなし育児の歌を思い出してしまった。
 
今や、紙おむつ、青いラインが出るから交換するのではなくて、
重たくなったから、といって交換する時代。
 
体育のとき、尿漏れ防止のために、ナプキンを使う高学年の子もいるという。
本当に生涯、紙製品が股についてる時代が来そうで怖いです。
 
生まれつき持っている身体感覚を大事にしたい。
そのうち、
「あの人、自分がうんちしたいのがわかって、トイレに行って出来るんだって!すごいね!」
、なんていう世の中になってしまわないように!
 

”TweetPee” フィンランドから。 おむつが汚れるとセンサーから携帯へメッセージが送信されるそうな。 いかにも現代的で一見、おもしろい。 だけど! おむつなし育児の良いところは、母親が子どもの欲求を受けとめようとするうちに 動物的な直感をとりもどしていくところ。 自分の中の子育て本能を呼び覚ますので育児がしやすくなる。 それなのにそれなのに。 母の感覚を磨いた方が良い気がする。 http://www.vau.fi/Perhe/Vanhemmuus/Onko-vaippa-marka--katso-Twitterista/

「ありがとう貯金」

イライラしすぎていた。あー、ごめんね、また怒ってしまった。

こどもの寝顔を見ながら謝る。

 

家の中に、イライラがいっぱい。というより、私のこころがイライラ状態。

もう脱出したい・・・と思っていたのは2週間前のこと。

 

どうしたらいいか考えあぐねてたとき、とてもいい話しをききました。

小学生におむつなし育児をどうやって応用しようかと思っていた矢先のこと。

親の役割として、小学生の子育てに必要なことは5つ。

  1.運転手にならない

  2.家政婦にならない

  3.怖い家庭教師にならない

  4.「ありがとう貯金」

  5.よいところを伸ばす

 

笑ってしまったけど、1や2や3、ギックリ。

小学生になって、習い事や宿題が増えると、時間にあてはめることに躍起になりがち。

そんなとき、特に、4は効果絶大です!

●○ちゃんがいてくれて嬉しい、感謝される存在なんだよ、ということを伝えるために、家事を復活させる。

今は、家の中に共同作業がなさすぎるから、お手伝いを通して、毎日、母から子へ「ありがとう」を5回以上言うきっかけをつくると良いのですって。

 

自分のためにすることに対してではなくて、人のために、社会の一番ちいさな単位である家族のために、してくれたことに「ありがとう」を告げる。

まいにち毎日。

くりかえしくり返し。

 

ありがとう貯金は、低学年の場合、表(カレンダー)をつくって、はんこを押していきます。

 

自分のことや自分の部屋をそうじするのはあたりまえだからはんこは押さない。

10個目のときは、かわいいシールを張ってあげる。

 

感謝は、毎回、具体的に言葉にして伝える。

「おはしや茶碗を全部ならべてくれてありがとう☆おかげでみんな早くごはんが食べれたね。」という具合。

おかげで、家の中に感謝があふれて、ニコニコしてることが増えました。

なんて快適、嘘のような一週間。

 

たったハンコ押すだけのことなのだけれど、子どもも、役に立ててうれしいから、どんどん手伝ってくれる。

 

高学年の場合は、金銭感覚やお金の大切さを学んでもらうために、一回10円にする。10回たまったら100円、それが10回貯まったら1000円にして貯金通帳に入れてあげる。使い方はすっかり自由にまかせる。

おこづかいはあげないで、自分で苦労して手に入れていく。

こうして衣食住家計を15歳までに仕込んで、一人で一通りできる子に自立してくれたらいいなぁ。そしたら楽だなぁ。

 

今のところ、効果は絶大。興味のある人はぜひ試してみてくださいね!

 

このお話をきかせてくださったのは、小児神経科の家森百合子先生。発達障害のこどもたちを専門にみておられます。立ち話だったのだけど、あまり効果があったので書きました。

説得力あります。

著書『子どもの気持ちがわかる本 〜こころの安心貯金通帳〜』。実践したら、よくわかりました。

 

結局のところ、しあわせな人になってほしいから、どんなときも感謝のうちに生きるこどもになって欲しい。

だからわたしも感謝のうちに生きたい。

たくさんの自戒をこめて( 自戒ばかりだけど!)。